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ルネサンス?バロック?建築様式はどう違う?

ヨーロッパ旅行で欠かせない観光と言えば、教会や美術館、お城巡りですよね。

前回はロマネスク様式・ゴシック様式の教会に特化した代表的な建築様式の2つをご紹介致しました。

  

今回はゴシック様式以降の代表的な建築様式をご紹介致します。

  

ルネサンス様式

ルネサンスとは「再生」という意味です。

15〜16世紀にイタリアで生まれ、古代ギリシャや古代ローマの建築を下敷きにした建築様式がルネサンス様式です。

幾何学図形を基調としたバランスの取れた造形が特徴です。

  

イタリア サンジョルジョ・マッジョーレ教会

  

当時「神のため」の建築と「民のため」の建築が同じ様式ではあまりに恐れ多いと、新しい建築様式が模索されました。

   

多くの建築家たちが、ギリシャ様式の要素を含んだローマ様式の遺構に目をつけ「この伝統様式を発展形に創造しよう」と、古代の建築様式を下敷きにした創造活動が始まりました。

  

フランス ルーブル美術館

  

ルネサンス様式の特徴は「端正」で「華麗」。

垂直線を強調する「ゴシック様式」に対して、水平線や半円を取り入れた軽快でバランスのとれた建築様式が「ルネサンス様式」です。

  

シンメトリー(左右対称)とバランス(調和)が重視されており、全体的に凝りすぎずシンプルで合理的な造りをしています。

「クーポラ(丸屋根)」はルネサンス様式の最大の特徴です。

   

ルネサンス様式の代表建築:サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(通称:フィレンツェのドゥオモ)

  

フィレンツェの大富豪、事実上フィレンツェを支配していたメディチ家の発注によって建てられた、初期ルネサンスの代表的な建物の一つです。

フィレンツェの経済の発展に伴って人口が急増し、他都市に権力を示すかのように聖堂が建てられました。

  

石積みのドームとしては、現在でも世界最大の規模を誇ります。

  

当時の工法ではクーポラを地上で造ってから載せないといけないため、大きなクーポラは造れませんでした。

そんな時代に、古代ローマの技法を学んだルネサンス期最初の建築家「フィリッポ・ブルネレスキ」が、『二重殻工法』という前代未聞の工法を考案しました。

  

『二重殻工法』の原理は単純で、「2本の弧を組み合わせる」ことでドームを内側と外側に分かれさせ、弧の間に階段が組まれて頂上へと続きます。

壁を二重構造にしたことにより、ブルネレスキは梁を使わずに巨大な空間を作り上げることに成功しました。

  

大聖堂の赤いクーポラは『建築史上最高峰の美しさ』と言われており、ルネサンス盛期の芸術家「ミケランジェロ・ブオナローティ」は、自らが設計したヴァチカン市国の「サン・ピエトロ大聖堂」のクーポラを『ブルネレスキには遠く及ばない』と述べたと言われています。

  

バロック様式

「バロック様式」は16世紀末にイタリアで生まれ、ヨーロッパ各地に普及した様式です。

「自由な動き」「過剰な装飾」があることが特徴です。

  

バロックとは「ゆがんだ真珠」を意味するポルトガル語の「バロコ(barroco)」が語源とされています。

  

古典的な調和と均整を求めた「ルネサンス様式」と対照的で、動的でドラマティックな表現で、見る者に刺激を与えることを重視したのが「バロック様式」です。

  

イタリア トレヴィの泉

  

16世紀、ローマ・カトリックとプロテスタントの宗教戦争が激化していました。

  

宗教戦争とは?

ローマ・カトリックは「善行主義」です。ボランティア活動や恵まれない人への施しも、教会のトップ「ローマ教皇に多額の寄付をする」ことも善行に含まれました。
そのため、聖職者たちが絶対的な権力を握ってしまい、汚職や不正が横行することになります。
ドイツに住む一司祭だった「マルティン・ルター」が『神と人が一対一で向き合うのが本来の姿』『大切なのは善行ではなく、信仰そのもの』とローマ・カトリックを非難しました。
ルターは、彼の主張に賛同した人たちと「抗議」を意味するラテン語の「プロテスタント」という宗派を確立しました。
ローマ・カトリックとプロテスタントの争いを宗教戦争と言います。

  

ローマ・カトリック教会は信者の心をとらえるため、PR作戦を展開して威厳の回復を図ります。

    

大聖堂や教会の改築や建築をスタートし、教会の中に入るなり大きく感動させることができるような、ドラマティックな空間を造ることを建築家に求めました。

  

装飾性が高いため、建築家の高い能力が求められるだけでなく、建築主に莫大な資金が求められました。

そのため、教会だけでなく宮殿など、財力と権力を誇示するスケールの大きな建造物が大半です。

  

フランス ヴェルサイユ宮殿 外観
フランス ヴェルサイユ宮殿 内観

  

建物+彫刻や絵画などの美術を1つの芸術として捉えるのが「バロック様式」です。

  

曲線を多用したデザインの建物が多く、複雑で多様な装飾が使われています。

豪華な装飾、曲線や曲面の使用、中央部を強調したファサード、絵画や彫刻、全てが一体となって造り上げられます。

  

天井に描かれたフレスコ画の立体的な「だまし絵」によって、奥深い空間を創出し、見る人に実際に絵が浮かび出てくるような感覚を与え、「天国は本当にある」という思想を市民に広めました。

   

バロック建築の代表建築:サン・ピエトロ大聖堂/サン・ピエトロ広場

サン・ピエトロ大聖堂
サン・ピエトロ広場

  

クーポラが特徴のルネサンス様式の要素と、曲線や美術が特徴のバロック様式の要素が混ざり合っています。

  

正面のファサードはサン・ピエトロ広場に面しており、8本の円柱と9つのバルコニーで構成されています。

聖堂の中には11の礼拝堂、45の祭壇が据えられ、芸術家「ラファエロ・サンティ」のモザイク画などが飾られています。

  

聖堂の入口につながる階段、サンピエトロ広場を囲む列柱廊はバロック期の芸術家「ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ」によって設計されたものです。

 

広場は楕円形であり、バロック以前に一般的に用いられた丸や三角、四角といった純粋幾何学とは一線を画した造りになっています。

  

ベルニーニは視点から遠い対象物を大きく、近い対象物を小さく描写する「逆遠近法」を用いて、広場を寺院を引き立てる前庭のような役割を施しました。

この手法はバロック期の始まりとされています。

   

   

   

  

  

いかがだったでしょうか?

海外旅行に行かれる際は建築様式にもぜひ、注目してみて下さい♪


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