島四国巡礼の旅<巡礼方法>
2022年7月25日11:18 AM カテゴリー:アジア,日本,記事
四国には「四国霊場」「四国巡礼」という巡礼の道があります。
香川で生まれた弘法大師が修行し、悟りを開くまでの足跡を僧侶や修験者たちが辿り歩いたことが始まりとされます。
毎年多くの巡礼者で巡礼の道が賑わっています。
よく耳にする言い方だと「お遍路さん」のことですね。
愛媛県今治市の大島にも「島四国」と呼ばれる巡礼の道があります。
四国霊場になぞらえ、大島島内に点在する八十八ヶ所の札所と3つの番外札所を巡礼します。
医師の毛利玄得らが四国霊場を何度も巡礼して、そのロケーションを模して大島に札所を建てました。
「島四国」は瀬戸内の各所に存在しますが、大島の「島四国」は200年以上の歴史があり、真言宗の総本山「仁和寺」から公認された由緒正しい巡礼地です。
白衣、和袈裟、菅笠、金剛杖が基本的なお遍路スタイルです。
島四国も同様にこのスタイルで札所を巡ります。
お遍路さんは徒歩で各札所を巡るイメージがありますが、特に決まりはないとのこと。
時間があまりなかった我々は自転車+車という時間短縮方法を十分活用させてもらうという荒業で各札所を巡りました。
サイクリストの聖地<しまなみ海道>の一つ「大島」の美しい海沿いの道を自転車で各札所を巡るのはなんとも贅沢な気分でした。
「海南寺」「高龍寺」「法南寺」「福蔵寺」の四ヶ寺は住職が常駐していますが、四ヶ寺以外は「堂守」と呼ばれる地域の人たちが守っているため、普段は無人です。
毎年4月に開催されている「へんろ市」には、全国各地から「お遍路さん」がやって来ます。
この3日間だけは各札所で堂守たちによる「お接待(おせったい)」が行われています。
「お接待」とは、「お遍路さん」をおもてなしする風習のことを言います。
昔は本州四国連絡橋(しまなみ海道)が開通していなかったので「お遍路さん」は大島に行くのも大変なことだったからこそ、来てくれたことに感謝の気持ちを込めて、島の人たちは「お遍路さん」を手厚くもてなしたそうです。
秋に訪問した筆者は旬の柿や愛媛名物のみかんを頂きました。
今もどの札所も島の人たちによってお花や供え物がされていて、大切に守られていることが伺えます。
では、札所を訪問した際のルール<お参り方法>をご説明します。
1,釣鐘を鳴らして仏様に巡礼に来たことを伝えます。
(来たことを伝えるための鐘なので、帰る前に鳴らしてはいけないとのこと。)
2,お線香を焚き、お経を唱えます。
3,堂守がいれば納経帳に御朱印をもらい、お接待を頂く。
これが基本の流れです。
札所は小さなお堂が多く、間近でご本尊とのご縁を結ぶことができます。
巡礼する札所の順番は「第壱番札所から巡礼する」という決まりはないので、行きやすい順番に巡礼して大丈夫だそうです。
島四国指定の納経帳は、「法南寺」「海南寺」「高龍寺」「福蔵寺」の四ヶ寺にて1冊2,000円(朱色と紺色の2色展開)で購入できます。
今流行りの御朱印帳は通常、一冊に色々な寺社・神仏の御朱印を納めます。
それに対し、納経帳は霊場巡礼専用のものです。
霊場札所に参拝し、お経を奉納して「ご縁を結びましたよ」という証になります。
納経帳は巡礼の度に新調するのではなく、参拝の回数だけ御朱印を上に重ねて押していきます。
10回巡礼すれば、10回分重ねて御朱印が押されます。
納経帳に重みができて趣がありますよね。
納経帳に寺院名等の文言はすでに印字されており、当日は御朱印の部分のみ押してもらいます。
納経料は100円です。リーズナブル!
筆者は2泊3日のスケジュールで88ヵ所中、19ヵ所巡りました。
大島観光も含めたスケジュールだったため全札所を巡ることはできませんでしたが、初心者には観光も巡礼も楽しめて丁度いい内容でした。
都会の喧騒を離れて、島四国の巡礼に行ってみませんか?
心を整えるのに最適かと思います。
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